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教習項目4【死角と運転】

第2段階

2 死角の事例

 実際の道路交通には死角となっているところが数多くある。

 事故を起こした運転者の言い訳は

 ・駐車車両の陰に歩行者がいるとは思わなかった

 ・カーブで対向車がくるとは思わなかった

 ・交差点で右方から車がくるとは思わなかった

 など、死角にある危険を予測せず先入観で他の交通はないものと自分勝手な判断をしている。

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1 自動車自体の死角

 すべての自動車には死角があります。その死角を補うものとして道路運送車両法の保安基準では、バックミラーアンダーミラーの取りつけが義務づけられている。

特に後方の死角は、車の種類や運転者の体格によって大きく異なり、7・8m~12m程度にもなる。

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2 駐車車両がつくる死角

① 両側駐車車両の死角

 両側に駐停車車両がある場合は、死角が両側にでき運転者は両側に対し注意をしなければならない。

 

② 連続駐停車車両による死角

 連続して駐停車車両がある場合、死角となる部分が広範囲で、しかも連続することとなり危険度も高まる。

 

③ 幼児を見る場合の死角

 幼児は身長が低いため、駐停車車両が乗用車であっても、死角に入りやすい状況にある。

 

3 交差点での死角

① 左方向の死角

 特に二輪運転者は、左側に寄って走行するため左方向からくる車の発見が遅れやすい見通しの悪い交差点では、必ず一時停止または徐行をして、安全を確かめてから進行します。

 

② 右折車の死角

 交差点で右折する場合、対向(停止)車の陰に死角ができ死角の中にいる二輪車に気づかない場合がある。

 

③ ショートカット走行による死角

 交差点を右折する場合ショートカット走行をすると、右方向の死角が大きくなり危険性が高まる。

 

3 防衛的運転方法

 事故を起こさない運転をすることは運転者としては当然のことですが、危険の少ない運転行動を選んで事故に遭わない運転を心がけることも事故を防ぐ観点から大切である。

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1 危険に備えた速度

 事故の多くは、速度の出し過ぎに起因している。速度の出し過ぎは、万が一危険が発生した場合、回避できるものも回避できなくなるおそれがある。安全な速度で走行し、危険に備えた運転を行うことが大切である。

2 適切な走行ポジション

 事故を起こさないためには、車両や人をとらえやすい走行位置を選ぶことが大切である。事故に遭わないためには他の車両の死角に入らないことが大切である。

4 車両間の意思疎通の方法

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 車両間の意思疎通は、交通の安全と快適な運転をする上で極めて重要である。

① 交差点でのパッシング

 右折待ちの車両に対し「お先にどうぞ」という意味を示すために対向直進車が減速し、あるいは停止してパッシングすることがある。しかし、単にパッシングした場合は「自分が先に行くから進行するな」という意味を持っていることがある。

② ハザードランプ(非常点滅表示灯)の点灯

 ・高速道路などで渋滞中であることを後続車両に知らせる場合、ハザードランプを点灯させることがある。

 ・渋滞中等に自車の前に車を入れてあげた場合、前に入れてもらった車が感謝の気持ちを表すためにハザードランプを点灯させることがある。

③ 単路でのウインカー

 単路で前車がウィンカーを出し速度を落として左側に寄った場合は「追い越し(追い抜い)てください」という意味を表していることがある。

④ 前照灯の切り替え

 夜間などの暗いときに信号機のない交差点付近を通過する際、自車の存在を他車に認識してもらうため低速にしながら前照灯の上下の切り替えを行うことがある。